BOOKデータASPサービスPlusとは…?〈後編〉

BOOKデータASPサービスPlusの特長

 2024年10月にリリースされたBOOKデータASPサービスPlusですが、“Plus”の名称通り、新機能が追加されました。先ず、目次や画像データを表示する対象図書が大きく広がりました。ISBNが普及する、1980年代以前の古い図書に対して目次や標題紙画像をOPAC画面に表示させることができるようになりました。実際の導入画面事例をご覧ください。

BOOKデータASPサービスPlusデータ要素京都大学附属図書館様OPAC導入事例
京都大学附属図書館様OPAC導入事例

データソースについて

 BOOKデータベースは、原則、1986年以降の図書が対象です。ISBNのない時代の図書は、許諾を得て国立国会図書館(NDL)デジタルコレクションのメタデータを使用しています。なお、古い図書の場合、表紙カバーがないものが多く、代わりに標題紙を採録している模様です。

NDLデジタルコレクション原文リンク機能

 OPAC画面に国立国会図書館デジタルコレクションへの原文リンクが表示されるようになりました。これは大きな追加機能です。OPAC画面に表示された目次を見て、興味があれば、リンクURLから国立国会図書館デジタルコレクションへ遷移してそのまま原文を読むことができるのです。

 ところで、リンク先の国立国会図書館デジタルコレクションの資料には3つのステータスがあります。

  1. インターネット公開資料
  2. 図書館送信/個人送信資料
  3. 館内提供資料

 1.はそのままデジタルコレクションの原文表示画面へ遷移します。2.はユーザーが国立国会図書館の利用者ID/パスワードを入力してログイン後に表示されます。事前に利用者登録が必要ですが、デジタル化資料のうち、絶版等の理由で入手困難なものをオンラインで通読可能になります。3.はオンライン閲覧不可。現状、目次データも非公開の場合が多いようです。

 以下、図書館送信/個人送信資料への原文リンクの画面遷移の事例です。

NDLデジタルコレクション画面
『世界におけるアメリカ観』,東洋経済新報社,1953. 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/2985216 (参照 2025-04-18)

大学図書館向けのサービス

 BOOKデータASPサービスPlusは、従来の、1)目次・要旨、2)著者紹介情報、3)表紙画像に加えて、4)原文リンク、5)標題紙画像などの追加データを当社サーバからOPACシステムに返す画期的な配信サービスです。明治期から現在まで、あらゆる分野の図書が対象ですので、特に古い蔵書を沢山お持ちの総合大学図書館で有効かと思われます。(竹)

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