日々雑感

日々雑感

足掛け74年の連載「最近の書誌図書関係文献」

書誌学者の天野敬太郎氏が1940年に『日本古書通信』誌上で連載を始めた「最近の書誌図書関係文献」は、新しい書誌・目録を紹介する速報記事です。現在は、日外ホームページ内の一コンテンツとして置かれ、有木太一氏の手で引き継がれて連載を続けており、足掛け74年の連載となります。
日々雑感

MagazinePlusの成り立ち(2)―雑索、CiNiiとの比較

MagazinePlusは他の雑誌データベースと内容的にどう違うの? というFAQに対して、NDL-雑誌記事索引、CiNiiとの違いをご案内します。1)1980年代から一般誌の採録を開始、2)東洋経済新報社の雑誌(5誌)は記事本文からも引ける、3)雑誌記事索引、CiNii対象外の学会年報・研究報告類を独自追加が挙げられます。
日々雑感

MagazinePlusの成り立ち(1)

MagazinePlusは歴史的に古いデータベースです。社内でも世代交代が進んでおり、その始まりから現在の姿までの全貌を把握している者は少なくなってきました。そこで、関係者に話を聞いて「MagazinePlusの成り立ち」をまとめてみました。MagazinePlus(の前身)は、新聞・雑誌記事情報「マスコミ」と呼ばれていました。やがて、「マスコミ」「JOINT」「KSK SCANNER」の3ファイルから成る「MAGAZINE」へ移行します。
日々雑感

図書館総合展出展の軌跡

毎年恒例の一大イベント、図書館総合展と日外アソシエーツは切っても切れない関係でした。1999年の第1回より2016年の第18回まで、2005年度の1回を除いて、17年間皆勤賞です。出展の軌跡を振り返ってみましょう。
日々雑感

レファレンス協同DBを引いてみた…

夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したとされる根拠について、国立国会図書館レファレンス協同データベースを調べてみたところ、確かな根拠を示す資料を見つけることはできませんでしたが、漱石と同じ世代の斎藤秀三郎にもこうした面白エピソードが残されています。
日々雑感

シダがきれいですね…翻訳の神髄

弊社の復刻出版『NEW斎藤和英大辞典 新版』は、斎藤秀三郎先生(1866~1929年)個人の主観、嗜好を大いに取り入れ、和歌、俳句、都々逸、漢詩などの英訳を随所にちりばめました。日本語特有の用例を極めて多く採用した点が大変ユニークであり、今日でも英語学史上に残る名著と言われる所以です。グローバル社会において、日本の習俗や日本人の思考を英語で表現する際に欠かせない辞典と言えます。
日々雑感

日外アソシエーツと復刻出版

日外アソシエーツは、文献目録・辞事典の編集がメインの専門出版社です。その一方で復刻物にも注力しています。図書館様に近い出版社として、書庫に眠った良書を発掘する復刻出版企画もまた醍醐味の一つです。
日々雑感

JEPAセミナー「橋本大也氏:ChatGPTと本の未来」

昨今、巷で騒がれている会話型AI「ChatGPT」(Generative Pre-trained Transfomer)、個人的に興味津々です。去る5月22日、日本電子出版協会(JEPA)主催のWebセミナー「橋本大也氏:ChatGPTと本の未来」を視聴しました。最先端の「GPT-4」などを活用し、日外データと組み合わせたら、レファレンスサービスの分野で何が生まれるのか!?
日々雑感

ブログのはじめに

2023年5月、「レファレンス倶楽部」というブログが始まりました。司書のみなさまをはじめ、広くレファレンスや調べ物に関わる人たちに向けた専門出版社のざっくばらんなブログです。匿名の個人ブログとは異なり、編集部または営業部スタッフの署名(あるいは筆名)記事が基本ですね。