こんにちは、新人営業課パーソンの(久)です。
弊社では毎月、書籍編集者が営業メンバーに自分たちが制作した新刊を紹介する機会が設けられています。先日は編集部長より、出来上がった本の特徴や使い方など、詳細をうかがいました。弊社の本は似ているタイトルも中にはあるため、新人営業パーソンにとって大変有難い機会です。
今回は編集者による新刊案内の話についても触れつつ、案内を受けたうちの1冊、『日本図書館史概説 新版』をご紹介いたします。
こちらは不定期に刊行している〈図書館サポートフォーラムシリーズ〉の最新刊になります。そして、新版とあるように新装復刊です。旧版と比べてハンディなサイズ、縦書きに変わり、大変読みやすくなりました。
大きな特徴としては3つ
◎古代から昭和20年までの、日本における図書と図書館の歴史を知ることができる
◎時代ごとの見やすい目次
◎図書館史の通史研究に役立つ
図書館史と聞くと、司書課程の中でしか学ばれないイメージを持たれるかもしれません。しかし本書は、図書文化に関する記述も多く、本の歴史を追える1冊のような印象を受けました。専門書と考えるとなかなか手に取りにくいですが、歴史書と思うと身近に感じますよね。ですので、図書館に興味のある方だけでなく、歴史が好きな方へもおすすめです。
新刊の案内を聞いていた中で興味深かったのは、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の話が出た点です。本書「武士階級の文庫」(p74~75)の項に、「鎌倉問注所執事三善康信の名越(なごえ)文庫がある。三善家の邸宅が名越にあったことからの名称である」「三善家とともに幕府に仕えた大江広元は学者の家で、その一族である長井貞秀も文庫を設けていたことが記録から知られている」と、ドラマでも文官として鎌倉幕府を支えた2人の名がみえます。図書館との関係はほとんどないように思えますが、歴史の流れと一緒に図書館史を学べます。意外なところで知っている名前を見かけるとうれしくなりますし、新しい学びへと繋がると思います。また、このような話が聞けるのも、紹介の時間を設けて頂いているからこそだと実感しました。
今回のブログでは編集者による新刊紹介の話をしました。日外では、定期的に新刊の話をしているのだなあ、と少しでも会社の雰囲気が伝わればと思います。
長くなりましたが、今月の新刊もレファレンスに役立つラインナップです。新刊案内からぜひご覧ください。(久)
『日本図書館史概説 新版』 岩猿敏生著 四六判・330p 2023.7刊 日外アソシエーツ 定価2,970円(本体2,700円+税10%) ISBN978-4-8169-2973-1 https://www.nichigai.co.jp/PDF/2973-1.pdf 最新6ヶ月の出版物はこちら↓ https://www.nichigai.co.jp/book/index.html
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