今回は当社の主力商品の一つ、BOOKデータASPサービスのお話です。さらに昨年10月にリリースされた、後継サービス“BOOKデータASPサービスPlus”についてご案内いたします。
従来のBOOKデータASPサービスとは?
従来のBOOKデータASPサービスは、2012年4月よりスタートしました。1986年から構築しているBOOKデータベースより、①目次・要旨、②表紙画像、③著者紹介情報のデータをまとめてOPACシステムに返戻して画面表示させる“データ参照サービス”です。画面表示方法はOPACベンダー各社の設定に依存します。表示対象は、原則、1986年以降の図書です。


ASPって何?
ASP(Application Service Provider)とは、インターネット経由でソフトウェアやその稼働環境を提供する事業者のこと。当社の場合、目次や表紙画像などの図書関連データのAPI(Application Programming Interface)を提供しています。要するに、プログラムを通じて当社の保有するデータ資源を利用するための接続口を提供しているわけです。
図書館ユーザーがOPACを検索すると、当社ASPサーバにリアルタイムにアクセスして、OPAC内の書誌情報に対して必要な図書関連データ(BOOKデータ)を呼び出す仕組みです。その際、データの照合キーとなるのがISBNです。
ASPサービスのメリット
画面上、元々のOPAC登録データと一体化して見えますが、OPACシステム内にBOOKデータを登録しているわけではなく、当社サーバ側でデータ管理しています。従って、図書館側のデータ更新・メンテナンスの手間が省けます。
また、BOOKデータは書店に新刊が入荷する時点でデータ登録が完了しています。つまり、図書館が新刊を受け入れれば、即BOOKデータをOPAC上に表示させることができます。これは毎日、当社スタッフが取次書店に入る新刊見本から現物採録してデータを起こしているためです。
他社APIとの違い
当社ASPサービスの大きな特長は、図書の版元から図書館OPAC利用の許諾を得ている点です。ネット書店系のAPIとは違い、表紙画像から外部の販売サイトへリンクする義務もありません。館内OPACでも安心してご利用いただけます。
なお、ごく一部ですが、OPAC利用不可の版元がございます。その場合、データがあっても非表示となります。それから、ディズニーのキャラクターなどの表紙画像は、版権の問題でNGなんです。
ところで、ASPサービスを導入すれば、たとえば、OPACシステム以外にデジタルサイネージ(電子看板)へのデータ配信も可能です。さらに“図書館便り”などの紙媒体にBOOKデータを転載したい場合、別途、文書でご申請いただければ、“転載許可証”を発行させていただきます。図書館の利用に特化したサービスです。(竹)
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