日外アソシエーツ営業の青木です。2023年5月に「CDジャーナル アーカイヴ35」が発売となりました。内容は日本で唯一の音楽総合情報誌『CDジャーナル』の創刊号から35年分406冊をDVD12枚に納めたもので、クラシック、ジャズ、ポップス、ロック、歌謡曲からオーディオ機器などなど、懐かしい記事が満載です。
今回は雑誌目利きのプロフェッショナルである大宅壮一文庫の鴨志田浩さんに一文を寄せていただきました。本企画の話をしたところ、「それは素晴らしい」と間髪入れず言ってくださりました。熱い音楽ファンでもあります。
詳しくはこちらのサイトやプレスリリース(PDF)をご覧ください。(青)
「CDジャーナル アーカイヴ35」発売に寄せて
大宅壮一文庫 鴨志田浩
様々な形で音楽家、特に作曲家や演奏者について書かれた書物は数多く刊行されてきました。
しかしその音楽を聴くためのガイドとして、演奏会の案内やラジオ・テレビの放送予定、そして録音フォーマットとしてのレコードやCDのリリースデータを網羅した書物は、音楽家にまつわるもの以外ではほとんど目にしません。
インターネットを介した音楽配信や動画サイトへの画像アップロード、あるいは音楽ストリーミングサービスなどが行き渡った現在、ネット検索を駆使すればあらゆる音楽を収集することが可能なように思えます。
しかしそれら断片的なものだけが、本当に「音楽を聴く」ことなのでしょうか。
多くの音楽家たちの公式サイトには必ずディスコグラフィーがクレジットされているはずです。
ライブ演奏以外に聴視者へ音楽を届ける最良の手段として、「録音」に真摯に向き合った音楽家としてカラヤンやグールドを挙げることができます。
レコードやCDというパッケージに録音されたそれらの作品は、その録音単位で評価されるべきではないのでしょうか。1982年に誕生したCDというフォーマットはおよそ40年の間、様々な音楽や音声を記録してきました。しかしそのリリースデータを積極的に記録し、批評を行った書物は雑誌以外に見ることはほとんどありませんでした。
「CDジャーナル」は、クラシックやジャズ、ロック、歌謡曲、アニメソングやサウンドトラック、邦楽や民謡…それら全てのジャンルを横断し、パッケージ(収録曲)を記録し評価した雑誌です。雑誌とCDがその役割を終えようとしていると囁かれているなか、40年の時間をかけて可能な限りの音楽や音声を収録し続けたCDの記録が本書です。
CD時代の音楽の歴史書、音楽を探すためのディスカバリーサービスと呼び替えて良い、本書の刊行を喜んで迎えたいと思います。
「CDジャーナル アーカイヴ35」(DVD12枚組 データ形式:PDF) 2023年5月発売 出版・発売元:シーディージャーナル,想隆社 販売代理店:日外アソシエーツ 個人向け 定価¥286,000(本体¥260,000+税10%) 図書館向け 定価¥396,000(本体¥360,000+税10%)
お問い合わせは、日外アソシエーツ(株)営業部(sales@nichigai.co.jp)までお願い致します。
コメント
営業の青木です。
「CDジャーナル アーカイヴ35」制作の想隆社が目次を検索できるサイトを立ちあげました。
https://soryu-sha.jp/cdjournal/bookmarksearch/
アーチスト名で検索すればインタビュー記事などがどの巻号のどのページに掲載されているのかがわかります。