本書は、全国の企業や業界団体が設立し一般に公開している博物館・資料館・記念館等、いわゆる企業博物館(企業ミュージアム)を273館収録する大ボリュームの総合ガイドです。今回の刊行は、1997年刊行の初版、2003年刊行の新訂版に続く、23年ぶりの最新版となります。
最新版として、継続収録館の情報更新はもちろんのこと、前版刊行後に新設・リニューアルした館も多数紹介しています。約6割が新規収録館というラインナップです。収録館一覧はこちら

最近開館・リニューアルオープンした館としては、「X TECH MUSEUM」〔ミネベアミツミ株式会社〕(2023年9月開館)、「ニンテンドーミュージアム」〔任天堂株式会社〕(2024年10月開館)、「MIZKAN MUSEUM」〔株式会社Mizkan Holdings〕(2015年と2024年にリニューアル)などを収録しています。これらのミュージアムのように、企業史・商品の展示にとどまらず、体験型の展示を伴う館が増えているのが近年の傾向です。
2022年4月、約70年ぶりに博物館法の単独改正が行われ、博物館登録制度が新しくなりました。新しい登録制度では「設置主体の限定の撤廃」「登録審査基準の見直し」等が行われ、改正前よりも多くの博物館が登録を受けられるようになりました。
旧博物館法において「博物館相当施設」とされていた「企業博物館」も、この改正により「登録博物館」としての登録が可能になりました。本書には最近開館した施設を含む15館の「登録博物館」が掲載されています。(例:鉄道博物館、NHK放送博物館、お茶の文化創造博物館、島津製作所 創業記念資料館など)
本書最大の特徴は、収録全館にアンケート調査を行っていることです。沿革・概要、予約の有無、出版物・グッズ、バリアフリー対応状況、館のイチオシなど、詳細で正確な情報を掲載しています。また、外観・内観、展示品写真も掲載しています。
特におすすめの項目は「出版物・グッズ」と「館のイチオシ」。それぞれの館の特徴やおすすめを知ることができます。
一般のミュージアムガイドブック、旅行ガイドブックにはない多様な情報を掲載しているため、ミュージアムファンの方だけではなく、博物館研究、企業広報研究まで幅広くお使いいただけます。
また、最新版にあたり、掲載順や一覧・索引を一新しました。
今版は都道府県別の掲載とし、巻頭に「設置企業・団体名一覧」、巻末に「種別索引」を付けています。様々なアプローチが可能な索引により、一層博物館を探しやすくなりました。「新訂 大学博物館事典―市民に開かれた知とアートのミュージアム」(2024.12刊)など、小社の博物館事典シリーズ(都道府県別構成)と一緒にご活用ください。
「最新 企業博物館事典」内容見本



地域ごとに探すもよし、企業名から探すもよし、気になるジャンルの博物館を探すもよし。
事典ではありますが、見て・読んで楽しい本を目指したため、ぜひお手にとっていただければと思います。
本書が各ミュージアムに足を運ぶきっかけになれば幸いです。
(編集担当・A)




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