著者が語る自著―『AIは文章に込められた感情を理解できるのか?』

 本書では、AIは文章に込められた「悲しみ」や「喜び」といった感情の特徴を、膨大なデータから学習して理解できることを説明しています。

 しかし、私たちが「夕焼けを見たときに切なくなる気持ち」や、「15年間一緒に暮らした愛犬を失ったときに涙をこぼす深い悲しみ」のような、人間だけが感じる心の感覚(クオリア)を、AI自身が実際に経験しているわけではないことを指摘しています。

 つまり、AIは相手の気持ちや感情に合った言葉を返すことはできても、それはインターネットから収集した大量のデータをもとに、「この場合には、このコトバを使う」と統計的に判断しているに過ぎません。

 人間のように、自分の経験や思い出と結びつけながら、相手の悲しみや痛みを本当に感じているわけではないのです。

 このことは、「AIは文章に込められた感情を理解できるのか?」を考えるだけでなく、私たちが生成AIと向き合っていく際に理解しておくべき重要な視点なのです。

愛知淑徳大学
人間情報学部
教授 三和義秀

本文サンプル

AIは文章に込められた感情を理解できるのか?
三和義秀〔著〕 四六判・130p 2026.6刊
定価2,750円(本体2,500円+税10%)
ISBN:978-4-8169-3098-0

<著者略歴>
三和 義秀みわ・よしひで
愛知淑徳大学 人間情報学部 感性工学専攻 教授
博士(情報学/筑波大学)
ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)数学科客員研究員(1994年~1995年)
<主要著書>
『ネットワーク技術入門』(共立出版)
『Excelで学ぶやさしい統計処理のテクニック 第3版』(共立出版)
『例題で学ぶC言語プログラミングのテクニック』(共立出版)〔共著〕など

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